前回は、ACPのガイドラインの最初、平成19年に出されたものを解説してみました。
内容が沢山だったので、もう一度まとめた内容を再掲したいと思います。
平成19年のガイドライン
1終末期医療は
・本人が決めます、情報の共有は適切に。
・開始や中止、変更等の判断はみんなで慎重に考えてね。
・家族のサポートも大切。
・生命を短縮させる積極的安楽死は対象外。
2終末期医療のケアの方針決定は
(1) 本人の意思がわかるとき
・本人の決定を基本として、みんなで行う。
・文書にまとめましょう。
・時間の経過、病状の変化等で患者の意思が変化する可能性があるよ。意思の再確認もしてね。
・本人が拒否しなければ家族にも知らせたいです。
(2) 本人の意思がわからいないとき
・家族が本人の意思を推定できるなら、その意見を尊重。
・家族が本人の意思を推定できない場合は、家族と十分に話し合って決めます。
・家族がいない場合及び家族が判断を病院側に委ねる場合は、本人にとっての最善の方針をとります。
(3)複数の専門家からなる委員会の設置
(1)や(2)のときで
医療内容に合意が得られない場合は、複数の専門家からなる委員会を設置し、治療方針の検討及び助言を行ってね。