実はこんなことが行われている‼病院で亡くなってから退院したあとまでの実際No2
前回は、病院又は診療所で亡くなる方は約70%で、あなたもあなたの家族も病院又は診療所で亡くなる可能性が高い事をお伝えしました。
今回は、病院で亡くなる直前の動きについてです。
補足ですが、第7回の「病院で人の死が決まる瞬間について」では亡くなる瞬間をお伝えしています。今回は、その時点につながっていく内容です。
大きく分けて2通りあります。ご家族が事前の準備(心構えも含めて)できず、急に亡くなってしまう場合とある程度事前準備ができる場合です。
例としてあげると前者は、いわゆる急変です。後者は老衰や高齢者の方で持病の悪化で入院した場合になります。
では、急変の場合から。急変の場合も主に2通りです。医療の提供できる場所(病院、診療所等)かそうでないか(家、外出先等)です。ここでお伝えできるのは、病院での場合です。
患者さんに急変が発生した場合、急変への対応を行います。この対応の具体的な内容は、患者さんの年齢、疾患、既往歴、事前の意思等を考慮し様々です。フルサポート(心臓マッサージ、呼吸器装着等)を行う事もあれば、そのままお看取りを行う場合もあります。
一つ確かなのは、急変が起きた段階でご家族に連絡を行います。「すぐに病院へ来てください。」です。この後は、第7回を参照してください。
次に、今後数日から数か月程度で亡くなることが予想される場合についてです。
病院側として患者さんにできることは、安楽に過ごせるようケアを行うことです。ご家族ですが、事前に「亡くなる」可能性が高いという事を知り、ショックを受ける方もいらっしゃいますが、体感的に納得できている方が多いように感じます。この中で、看護師等よりご家族へ提案することがあります。
それは、最後に着る服をどうするかです。つまり、死に装束のことです。
希望がある場合は、事前に持ってきていただくことを依頼します。又は、死亡確認を行う時に持ってきていただいても大丈夫です。
今回は、亡くなる前にご家族に余裕があれば旅立ちの服を依頼する事があるという事をお伝えしました。
次回は、死亡診断を受けた後の動きについてです。