第14回 実はこんなことが行われている‼ 病院で亡くなってから退院したあとまでの実際No3

前回は、亡くなる前にご家族に余裕があれば旅立ちの服を依頼する事があるという事をお伝えしました。

今回は、死亡診断を受けた後の動きについてです。死亡診断を受ける直前の話は第7回を参照してください。

Drが死亡宣告をするところからです。

Dr「〇〇時〇〇分死亡を確認しました。ご愁傷様です。」

家族がご遺体に向かって「お父さん(お母さん)、長い間お疲れさまでした・・・」

Drは死亡診断書を書くために退室。スタッフは、ご家族に話しかけるタイミングを見計らっている。

スタッフ「この後の、流れをご説明させてください。」

大きな流れはこんな感じ。(コロナ禍では、この限りではありません。)

  • Dr退室し、死亡診断書の記入。その後、内容確認。これ大事です。
  • ご家族は一旦退室。
  • スタッフが、ご遺体に対して最後のケア(清拭、洗髪、化粧等)と荷物整理。ご家族と一緒に行うこともある。
  • ご家族は、葬儀屋さんの手配。
  • ケア終了後、再度ご家族入室し、お別れの時間。
  • 霊柩車到着。霊柩車用ストレッチャー(車輪付担架)へご遺体を乗せる。
  • ご遺体を霊柩車に納める。この霊柩車に同乗するご家族は、死亡診断書を受け取る。※遺体と死亡診断書は、共に動きます。
  • スタッフに見守られ、退院。

さて、この中でご家族が一番困るのが、葬儀屋さんの手配ですよね。基本的に住んでいる所の近くを選ぶことがほとんどです。

もし、どこで行うのか決まっていなければ病院スタッフへ聞いて下さい。いくつか候補を出せます。(癒着は聞いた事が無いので安心してください。)

葬儀屋さんは、24時間対応なので深夜に電話しても大丈夫です。病院の電話可能なスペースで電話して下さい。

病院側は、霊柩車が到着する時間を知りたいです。その時間に間に合うように、最後のケアを行います。ケア自体は30分程度で終わりますが、夜勤等で人手が無い時は時間がかかります。なので、葬儀屋さんに電話する前に、スタッフに対して「何時までにケアが終わるか」と聞いてみてもいいかもしれません。

今回は、死亡宣告を受けてから退院するまでをお伝えしました。

これで終わりと思いきや、まだご家族も、スタッフもやらねばいけない事があります。

次回は、人が亡くなった後は、こんなことまでやっている!納得の内容と意外な内容の二本立てお伝えします。