今日の話題は、お題のまんま。病院で人の死が決まる瞬間です。
結論からお伝えすると、Drが死亡を確認したときです。
ドラマとかでよくある、病室でベッドで寝ている患者さんをご家族とDr、Nsが取り囲み、Drが「ご臨終です」と告げるこのシーンです。
では、私の経験した実際をお伝えしていこうと思います。
しつこいですが、Drが死亡確認しないと人は亡くなったことになりません。ご家族のお気持ちも考えてですが、心拍が停止しても、ご家族が到着するまで死亡確認はしない事が多いです。時系列にするとこんな流れになります。
患者さんが亡くなりそうな兆候がある。(血圧低下、尿量減少、食事摂取量の減少又は食べなくなる、体動の減少、心拍の低下等々)
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ご家族へ連絡、必要ならDrより状況説明。
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患者さんとご家族が他者を気にせず会えるように、また、状況にすぐ対応できるようにナースステーションに近い部屋や個室等に移動を行う。心電図モニターの装着(状態の観察のためと死亡確認を行う際の重要な判断材料になる。)
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患者さんとご家族の面会(コロナ禍では制限あり)
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施設的にご家族の付き添いが可能ならば、ご家族の希望をうかがう(コロナ禍で制限あり。また病院によってはもともと付き添いはできない所もある。)
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亡くなる直前の兆候がある。(死戦期呼吸、心拍の極端な低下、睫毛反射の消失、等。この見極めは難しいです。)
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ご家族へできるだけ速やかに病院へ来ていただくよう連絡。この時又は事前に、退院の際に着たい服があれば持参していただく。
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Drへも連絡。
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ご家族の到着とともにDrへも連絡。
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ご家族立ち合いのなか、Drが死亡確認。Dr「何時何分死亡を確認しました。」
基本的にこのような事が行われています。
心臓が止まってもDrの確認が無ければ死亡したことにならない。大切なことなので繰り返しています。
次回は、なぜ大切なのかを話していきます。