前回は、病院で人が亡くなる瞬間は、Drの死亡確認があった時とお伝えしました。今回は在宅で高齢者等のケアをされているご家庭で、かかりつけ医がいなかった場合についてお伝えしていきます。
結論からですが、かかりつけ医がいない状態で、在宅で人が亡くなると、多くのお金と労力がかかります。その具体的な金額の違いも含めて説明していきたいと思います。
まず、人が亡くなった時、法律的に死亡診断書か死体検案書のどちらかの書類を作成しなくてはいけません。
この二つの大きな違いは、死因が分かっているかいないかです。かかりつけ医ができるのは、死亡診断書の方です。ということは、在宅でご家族を看ているご家庭が、かかりつけ医を持っていないと死体検案書になってしまいます。
どのくらいお金がかかるかというと、
イズモナビ®さんより
死亡診断書・死体検案書の発行費用は?
死亡診断書の発行にかかる費用は、病院が独自に設定するためまちまち。一般的に3,000円~1万円だと言われています。
死体検案書の場合、死因調査のための検案代や遺体の搬送代金、保管料などがかかるため、3万~10万円程度が必要です。死亡診断書より高額になる傾向があります。
https://www.izumo-sosai.jp/east/knowledge/004.html 2022.7.25
はい、10倍の違いがありますね。労力の違いは、警察署に行かないといけないってことでしょうか。家族が亡くなった時に警察に行かなきゃいけない苦労は身体的にも精神的にも大きいです。
残す家族、残る家族も死体検案書は避けたいですね。
かかりつけ医をもつ重要さがわかっていただけたでしょうか。次回は、なぜ、在宅での人の死の場合、かかりつけ医がいないと死体検案書になってしまうかについてお伝えしていきます。