第41回 看護師、必須の技術⁇No1           なんとしても、吸引で気管に入れないといけない!

実際に働いていると、痰詰まりなどでどうしても気管に吸引カテーテルを入れて痰等を引きたい状況に出くわすことがあります。皆さん、その時どうやって気管に入れるでしょうか?今回は、そんな時のための情報です。

(※新人さんがやると一発レッドカード退場処分を受ける可能性がありうる内容です。患者さん、ご家族、職場での自分の立ち位置、職場環境を考慮して行うようにして下さい。実際に、この方法で、患者さんに対してベネフィット以上のリスクを与えたとしても当サイトは責任を持ちかねます。完全に自己責任でお願いします。)

ということで吸引の技術のお話です。前提条件として、呼吸器管理、挿管されていない患者さんに対して、どうしても気管から吸引をしたい状況でのこととして話を進めていきます。

さあ、あなたならどうしますか。夜勤中です。明らかに、気管に痰が詰まっている。みるみる下がるSpO₂90%→60%。HRはみるみる上昇。咳嗽は出そうにない。※先ずは、助けを呼びます。

前置きが長くてすみませんでした。では、具体的なやり方です。

・肩枕は必要か。→頸部の角度で気管への入りやすさが変わるか。

・カテーテルを動かす速さは、速めかゆっくりか。

・陰圧は無い方がいいのか。→二通りあります。基本の方法でカテーテルを折って止める方法。二つ目は、チューブとカテーテルを外したままで、カテーテルのみで操作して気管に入った後チューブをつなげる。(基本の方法だと、わずかに陰圧がかかっていて咽頭内でカテーテルがくっついてしまう感覚がある。)

・咳嗽反射を誘発させる。→喉仏に触れる、(時間に余裕がある場合はマウスケアをしても。)

・舌根沈下を解消させる。(舌根沈下でカテーテルが入らない場合もあります。)

・患者の体位は。→左右側臥位で変わる可能性があります。半腹臥位で入る場合もあります。

・鼻腔の左右差はあるか。

・口腔の方が入りやすいか。→鼻腔よりも口腔からの方が入りやすい場合も。

・カテーテルの太さは。→太いとカテーテルにコシがあり操作しやすい時があります。逆に細いと、気管に入る前に曲がってしまい操作しづらい気がします。

どうでしたでしょうか。この他に何か良い方法をご存じの方がいればぜひコメントをお願いします。

次回は、今回よりももう少し余裕のある場合で考えてみたいと思います。