前回の話では、国家試験は、受験生に看護師として必要な知識があるか試していると同時に
時間の使い方も受験生に試しているって事を話しました。
今回は、試験に関係する、いや、看護師になってからも大切な人間の直したいけれど直らない原則を振り返りたいと思います。
そもそもですが、人間が集中力を保っていられる時間には限りがあります。大体50分から90分らしいです。そうですね、試験時間が各2時間40分なので、この時間全てを集中していることは難しいです。
ここで、忘れてはいけない事があります。人間はミスをする生き物だという事です。大事な事なのでもう一度言います。人間はミスをする生き物です!
これが、人間の原則です。集中していても、ミスをすることがあります。疲れてきたらなおさらです。
皆さんはこんな経験がありませんか?マークシートへの書き間違い、問題文の読み間違い、答えを2個選ばないといけない問題を1個だけ回答などなど。いわゆる凡ミスってやつです。私も経験があります。このミスが命取りになりかねません。特に必修問題では!
医療の現場で、ミス(インシデント・アクシデント・アットハット)が起きないように、日々情報を集め、改善しています。看護師は、仕事の関係上、ケア・処置の最終実施者になることが多いです。その為、ミスの報告は多くなります。
だから、親分(厚生労働省)は国試の裏目的に、「あなたは、当然ミスを無くす努力をしてきていますよね?そのために、試験時間を長くしていますよ?」と設定しているように思えて仕方がありません。
看護師の仕事をしながら日々のインシデントレポートを読んでいると、その思いが一層強くなってきます。
皆さんは長い試験時間についてどのように感じたでしょうか?ぜひコメントを下さい。